世界一周とコロナウイルス

世界一周とコロナウイルス

今、私は妻とタンザニアに滞在中。世界一周中にコロナウイルスの感染か拡大し停滞しています。

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世界一周の旅に出発してから1年3ヶ月が経過しました。スタートして数カ月でスマホも財布も紛失したけどなんとかここまで旅を続けることができています。しかし2020年1月から感染拡大が始まったコロナウイルスは一瞬にして世界に広がり私たちの旅にも影響が出てきました。

感染が始まった1月頃は私たちの滞在しているアフリカ地域は感染者も出ていなかったためしばらくは旅を続けられるだろうと思っていました。実際には見えないところで感染拡大していたのかもしれませんが。。。

1月、私達はエジプトを回っていました。

(写真)エジプト:多くの観光客で賑わうハトシェプス女王の葬祭殿

ピラミッドをはじめ多くの遺跡があるエジプトには大勢の外国人観光客もいるしコロナウイルスが広がるのは早いだろうな。と思っていた。

私達の旅に影響が出始めたのはスーダンに入国した時(2020/2/2)でした。国境のイミグレーション(スーダン 側)に入る前にマスクを付けたスタッフが一人一人入国する人の体温チェックを行っていました。体温チェックだけなので防げるのか?という疑問はありました。

体温も高くなく体調もよかったので特に問題無く入国できましたがスーダンに入国してからアジア人という理由で差別的な言葉を言われるようになってきました。といっても街中で「コロナコロナ!」とからかわれる程度。しかし毎日言われるとなかなか辛いものがあります。でも多くのスーダン人はとても親切でお気に入りの国です。

(写真)スーダン:カリーマにあるピラミッド。エジプトのピラミッドより少し細くて尖ってます。

ブログやSNSで他の旅人や海外に住んでいる人の情報を見ていると、多くの国でアジア人に対する差別が広がって来ていたようでした。

(写真)エチオピア:エルターレ火山

エチオピアでも一部の人々による差別的な言葉をかけられました。さらにエチオピアでは観光客から金を取ろうという意識が強いため至る所で料金をふっかけて来ます。これにはストレスが溜まりました。どうしてこういう対応をするんだろうか?何がそうさせるのか?と考えるものの私達には理解できませんでした。見た目で判断して「コロナだ」と決めつけてしまう。心の中で思うならまだしもわざわざ遠くから叫ぶように言ってくる。※もちろん優しい人はたくさんいます。

でも実際、私も中国人の観光客がいると気になってしまうのは事実です。

しかし中国人の旅人と話したときその旅人から「申し訳ない」という言葉を言われました。

確かにコロナウイルスが広まったのは中国ですが、その旅人が悪いわけでもなんでもないのです。なんとも言えない気持ちになりました。

私達が滞在してきた国ではまだ感染者が出ていない状況でしたが、毎日テレビやラジオではコロナウイルスのニュースが流れていました。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に関するニュースもよく流れていました。

現地の言葉がわからなくても「コロナヴァイラス」という単語だけは聞こえてきます。

(写真)ケニア:マサイマラサファリツアーにて

ケニアに入国(2020/2/26)してからはあからさまに私達を見て嫌がる人たちも一部出てきました。通りすがりに口を覆う人。怯えるように私達を避ける人。なんだか申し訳ない気持ちになってきたけど、まだ滞在している国ではまだ感染者も出ていないし私たちも感染していないし、まだ旅は続けられるだろうと思っていました。その一方で私たちが知り合った旅人は「差別をされる事がストレス」と感じ旅を一旦中断する方もいました。

(写真)ウガンダ:ゴリラトレッキング

ウガンダに入国してから手のアルコール消毒等の対策をする場所が出てきました。ケニアよりは差別的な扱いは少ない印象。

ルワンダではホテルのチェックインの際にアルコール消毒がありました。乗車拒否やホテルの宿泊拒否はここまでなかったため問題なく旅は続けられました。しかし世界各国でも感染が拡大している事で外国人観光客は姿を消し始めました。

そんな中私たちはタンザニアに入国(2020/3/14)。

タンザニアに入国してから数日して急にマスクつけた人や店先に手洗い用のタンクが置かれたり街中に変化が現れました。ちょうどその前日(2020/3/16)、隣のアルーシャという街でタンザニア初の感染者が出たらしく慌てて準備し始めたようです。

(写真)タンザニア:バスチケット売り場

タンザニアの学校はすぐに休校になり外出を自粛するのかと思ったら、学生たちの大移動のため長距離バスのチケット売り場は大混雑。私たちの取ろうとしていたバスチケットも取れなくなるほどでした。

急に国境閉鎖されたりする可能性も出てきたので、しばらく人混みを避けられる場所で様子を伺ったほうがいいと決断しタンザニアのザンジバル島に渡りました(2020/3/22)。

しかしそのザンジバル島に渡る船の中で衝撃の事実を知ることに

ータンザニア日本大使館から来ていたメールの内容ー

●21日,ザンジバル革命政府は,ザンジバル空港のインバウンド便の受け入れを停止した。
●同空港では,インバウンドはチャーター機のみ着陸可能としており,乗客は14日間の自主隔離を行う。
●また,島内ホテル478軒の閉鎖が決定した。
ーーーー

空港は「外国からの受け入れが禁止」これは想定内だったけど「島内ホテル閉鎖」これは想定外。果たして宿は空いてるんだろうか?そして船で渡った場合も14日間の隔離か?

不安の中ザンジバル島に到着

パスポートのチェックを受けコロナウイルスに関する書類を渡され記入。船の場合はタンザニア国内移動になるためか体温チェックと書類の提出だけで島に入ることができました。体温が高い場合はもしかしたら隔離の対象になったのかもしれません。

ザンジバル島はタンザニアの一部ではあるがザンジバル革命政府が自治権を握っているので島に入るにはパスポートを見せる必要があったり少し特殊な場所です。島に入ってホテルを探したが特に問題無くチェックイン。でも観光客で賑わっているであろう街は閑散としていてホテルも閉鎖してそうな所もありました。

(写真)タンザニア:ザンジバルのストーンタウン

数日ストーンタウンと呼ばれる迷路のような狭い路地がある街で滞在していましたが、島内で一番大きな街と言うこともあって人が多い場所です。この時ザンジバル島内での感染者が1名だったので、これから人が多いエリアで感染拡大するだろうと見込んでストーンタウンからパジェという海沿いの街へ移動しました。

もちろん直ぐに日本に帰る選択肢もありましたが、この島に滞在するよりも日本に帰国する事の方がこの時点ではリスクがあると考えました。もちろん外務省から発信された情報は確認しています。

「可及的速やかな帰国を至急ご検討ください」

との通達が来ている事も。

国境が閉鎖されて帰れなくなる恐れもあるし、医療体勢も日本のほうが環境がいい。観光ビザで来ているためビザの期間という決まりもある。

自分の事だけを考えるのであれば帰国でいいかもしれない。でももし私たちが帰るとしたら実家へ帰ることになる。

もしどこかで感染して実家に帰ってしまったら?

それが原因で家族が感染してしまったら?

帰国中に感染し私たちの近くにいる人を感染させてしまったら?

私が誰かの命を奪ってしまう原因になるのではないか?

原因を作らないためには私が感染しにくい環境へ身を置き動かなければいい。

各国でロックダウンが行われているのは感染を広めないための措置

ロックダウンしていないから自由に動けるけど私たちが感染を広める可能性があるのは事実です。なので、とりあえず1ヶ月この街(パジェ)に滞在することにしました。何が正解なのかわからないけど、今できる行動は動かない事ぐらい。

日本でも感染拡大しないためにも多くの人が自宅で過ごしていると思います。でもまだ仕事のために外出しなければいけない人たちも多いだろうし、感染はまだまだ拡大していくと思います。こればっかりは政府が先手を打って対応していかなければ個人ではどうする事もできないでしょう。

それでも対策や、今できることはあると思うのでできる限りの事を尽くしましょう。

この世界的問題のコロナウイルスが早く収束することを願っています。

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