【インド】ヴィパッサナー瞑想10days

【インド】ヴィパッサナー瞑想10days

旅中に知り合った方に教えてもらったヴィパッサナー瞑想。ブッタが悟りを開いた時に行った修行の瞑想法を学んできました。

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ありがとうございます。

今回参加したヴィパッサナー瞑想は10日間という長いコースでは瞑想法を学ぶことかでき、宿泊施設や食事もすべて用意されています。しかも無料で受ける事ができます!※無料ではありますがこの施設は受講者の寄付でまかなわれています。

なかなか10日間も拘束されるような事はないので楽しみでもあり不安でもありましたが結果として行ってよかったなと思える内容でした。一部の方は宗教だのなんだのいう人がいますが、特に勧誘されるような物でもなく、純粋に瞑想法を学ぶ事ができるすばらしい施設だと思います。

参加した施設

Vipassana Meditation Center – Dhamma Nāgājjuna
公式サイト https://nagajjuna.dhamma.org/

私たちが参加した施設は街から離れた静かな場所に位置しています。最寄りの大きな都市はハイデラバードですがバスで3時間かかります。申込はインターネットから申込可能でした。言語に関しては英語、ヒンディー、タミル語です。瞑想や講話の内容は日本語の音声もあります(スマホとヘッドホンを渡されるのでそれを聞きます)。

コースに参加する上で守らなければいけない事

コースの規律にシーラ(道徳律)と言うものがあり10日間守らなければいけません。
1.生き物を殺さない。
2.盗みを働かない。
3.一切の性行為を行わない。
4.嘘をつかない。
5.酒・麻薬の類を摂らない。
(2回目の受講の場合以下の3つも)
1.正午以降、食事を摂らない。
2.踊りや歌などの娯楽を避け、装身具などで身を飾らない。
3.ぜいたくな高い寝台で眠らない。

シーラ(道徳律)については酒好きな訳では無いので別に大した事は無いのですが、その他多くの決まり事があります。それが日常生活では体験しにくい内容なのです。

・指導者と瞑想法に従う
・宗教儀式や祭式、その他の瞑想法の禁止
・指導者との面談
・聖なる沈黙(身体・言語・精神の沈黙を指します。ジェスチャー、手話、メモ書きなど、一切のコミュニケーションを禁止)
・男女の分離
・体の接触
・ヨーガおよびその他の運動の禁止
・お守り、数珠、水晶、お札などの持ち込み不可
・アルコール飲料および麻薬の持ち込み不可
・喫煙不可
・食事は出されたものを食べる
・衣服(シンプル、控えめで、くつろぎやすいもの)
・洗濯と入浴(休み時間中に済ませる)
・外部との接触(携帯電話等は預ける)
・音楽、読書、筆記の禁止
・録音機器、カメラの使用禁止

コース中は瞑想以外の事を何もしてはいけない、と言うような内容。聖なる沈黙という内容に至っては「話してはいけない」「人の目をみることもいけない」という普段の生活ではあり得ない内容。そしてスマホ10日間も触らないなんて、普通に生活してたらありえないだろうな。※もちろん何かコース中問題があればスタッフに声をかける事は可能です。

スケジュール

10日間内容は変わりますが、1日の時間割は大体同じです。

1日のスケジュール

4:00 am 起床
4:30-6:30 am 瞑想ホール or 自分の部屋で瞑想
6:30-8:00 am 朝食and休憩
8:00-9:00 am 瞑想ホールにてグループ瞑想
9:00-11:00 am 瞑想ホール or 自分の部屋で瞑想
11:00-12:00 noon 昼食
12 noon-1:00 pm 休憩、指導者への質問
1:00-2:30 pm 瞑想ホール or 自分の部屋で瞑想
2:30-3:30 pm 瞑想ホールにてグループ瞑想
3:30-5:00 pm 瞑想ホール or 自分の部屋で瞑想
5:00-6:00 pm 夕食(軽食)
6:00-7:00 pm 瞑想ホールにてグループ瞑想
7:00-8:15 pm 講話
8:15-9:00 pm 瞑想ホール or 自分の部屋で瞑想
9:00-9:30 pm 瞑想ホールにて質問
9:30 pm 就寝

1日に10時間ほど瞑想の時間が設けられています。もう瞑想するしかない状況です。そして毎日ゴエンカ氏(ヴィパッサナー瞑想の指導者であり創設者)の講話を聞いてヴィパッサナー瞑想について詳しく知る事ができます。

10日間(全体で11泊12日)のスケジュール

0日目 受付とレクレーション
1日目 アーナーパーナ瞑想
2日目 アーナーパーナ瞑想
3日目 アーナーパーナ瞑想 & ヴィパッサナー瞑想
4日目 ヴィパッサナー瞑想
5日目 ヴィパッサナー瞑想
6日目 ヴィパッサナー瞑想
7日目 ヴィパッサナー瞑想
8日目 ヴィパッサナー瞑想
9日目 ヴィパッサナー瞑想 & メッター・バーバナー瞑想(慈悲の瞑想)
10日目 ヴィパッサナー瞑想(聖なる沈黙が解かれる)
11日目 解散

アーナーパーナ瞑想からヴィパッサナー瞑想にステップアップして最後にメッター・バーバナー瞑想を学ぶという流れです。

瞑想法について

アーナーパーナ瞑想

自分の呼吸を利用した瞑想法です。息を観察し感じることだけに集中します。

ヴィパッサナー瞑想

頭から足先まで順番に体全体を観察し続けます。快いもの、不快なもの、どちらでも無い物全てを感じ取りながら平常を保ちます。

メッター・バーバナー瞑想(慈悲の瞑想)

愛と慈悲を持って祈りながら瞑想する。

この3つがこのコースで学ぶ瞑想法ですが中心となるのはヴィパッサナー瞑想です。

宿泊施設

宿泊施設の外の雰囲気。中にはベッド(1つ)とシャワールームがありますが、もちろんお湯は出ないしインドなのでバケツで組みとる方式です。洗濯はランドリーサービスもありますが有料なので私は休み時間に手洗いしてました。ベット1つなので一人部屋かと思いましたが、一人は床に布団を敷いて寝るというタイプの二人部屋でした。二人部屋なので夜電気を消す時間やシャワーのタイミングなど気を使いながらの生活です。しかも相手はインド人、生活感覚がわからないので戸惑いました。しかもシャワールームの鍵が壊れててロックができないという問題も発生したり色々ありました。

食事

朝、昼とあり夕ご飯は軽食です。セルフサービスでお皿に食事を盛って食べるんですが量の制限はありません。食事の内容は主食は米、イドリー、ワダです。それにベジのおかずがつく感じです。夕方の軽食は基本ポップコーンです。味付けは辛く無いけどスパイスは効いてる。インド人には少し物足りない感じの味付けだったらしいですが私にとっては全部美味しくて食べすぎてしまいました。コース終了後は多分太ってました。毎食チャイもつくので糖分も取りすぎだったかも。。。

(写真)最終日のワダ。小皿が不足していてサンバー(カレー汁)とココナッツチャツネ(白いの)が飛び散っております。小皿に入っているのは甘い汁(インド人が言うにはミレットで作られてるんだとか)

食後はお皿もセルフで洗います。使うときにちゃんと洗われてない皿もあったりして「イラっ!!」とする事もありましたがこれも修行なのかな?なんて途中から思うようになりました。

そして朝食の時間だけ、音楽のようなお経のようなリズミカルな放送が流れます。しかも施設全体に。。。これはなんか宗教施設のようでした。でもこのリズミカルな放送も日に日に楽しくなってきました(ヤバイ人です。。。)

飲料水は壺に入ってる水をボトルに汲んで飲む感じです。コップも置いてるのでその場で飲むならボトルも不要です。

コース中の雰囲気

(写真)施設内に咲く花。食堂へ向かう道に咲いてるんですが、たまにベンチに座ってボーッと眺めたりしてました。

この施設に来る外国人は少ないのか参加した外国人は私たち二人だけ、そして男女の分離という決まりもあるのでこのコース中は完全に一人というアウェイっぷり。初日の受付時は会話ができるのでインド人達が「どこからきたんだ?」とか色々質問してきます。しかしコースが始まると同時に「聖なる沈黙」が始まるので静かなインド人が目線を合わせないように下を向いて歩いてる姿はちょっと笑ってしまった。

コースには男性と女性のティーチャーがいるんですが、もう男性のティーチャーが見た目ヤクザ!!(人を見た目で判断してはいけません)受付の際に渡された書類の英語が読めなかったと伝えると「読んでから来い!!」と言われちょっとビビりましたが嫁さんの助けもあってなんとかなりました。

1日の始まりは暗い時間帯から始まります。暗い中瞑想ホールまで歩いていると、急に犬が現れ吠えられたこともありました(笑)施設の瞑想ホールは風が吹き抜ける構造になっていて、誰もいない朝一番に入って瞑想を始めると心地よい気持ちの中1日をスタートできました。

瞑想ホール内にはクッションが並べられていて座席も指定です。毎日同じ席で瞑想を続けます。瞑想の方法はティーチャーが教えてくれる訳では無く録音された音声によって教えられます。再生される内容は英語、ヒンディー語、タミル語なので私は日本語の内容が入ったスマホとヘッドフォンを渡されそれを再生しながら瞑想法を学んでいきます。

この録音された音声はゴエンカ氏という創設者が話しているんですがとても特徴的な喋り方なのでかなり耳に残ります。いいのか悪いのか自分の場合ちょっとこれが面白くなってきて途中から楽しみになってきていました。

そしてティーチャーは何をするのかというと質問に答えたり、生徒の状況を確認して指導しています。なのである程度英語を話せないとやりとりが結構厳しいです。。。ですが、グーグル翻訳などを使ってティーチャーは指導してくれました。助かりました。

瞑想は毎日少しずつステップアップして行く内容で難しい事は無いです。ただ感覚的な部分で感じ方は人それぞれなのかなという印象でした。私の場合は英語の問題くらいで瞑想法の内容についてはなんとなくではありますがこなす事ができたかなという印象です。

最初は瞑想中にいろんな邪念が入ってきます。。。呼吸に気持ちを集中するだけなのに気がついたら「早くご飯食べたいなぁ〜」とか「インドいつまでいてるんやろぉ?」とか「周りのインド人ちゃんと瞑想やってんのかなぁ〜(ちゃんとできてないのはお前や)」とか色々考えてしまっています(笑)集中を維持するのが難しかったです。でもだんだんと意識を瞑想に対して集中させる事ができるようになりました。まぁでも途中眠くてコックリしてましたけど。

瞑想中の姿勢に関しては決まりはありませんが、コースの5日目からは「決意の瞑想」といってグループ瞑想の1時間は姿勢を崩さずに瞑想をする事を決意するという事。これが結構きつい。。。どんなに楽な大勢で座っていたとしてもどこかしら体が痛くなってくるので、動きたくなる・・・それでも動かない!!とどうなるのか?めちゃくちゃ足が痺れます。どうしても最初はその痺れた足に意識を向けてしまって遺痛みが倍増するんですが、その痛みを「客観的に見るように」と言われます。最初はそう言われてもなぁ〜と思いましたが、意識をその痛みに向けずにその痛みを客観的に見出すと少し痛みが和らぎます。どうしても耐えられない時は足を崩してました。でもコース中に何度かは全く崩さずに瞑想を続ける事ができました。その時は自分でもかなり集中して瞑想できていたような気がします。

そして夜にゴエンカ氏の講話を聞くのですが、ここは仏教の教えについての内容が多く含まれていました。私は特に気になる部分もなくスッと入ってきた内容でしたが、嫁さんはどうも納得できない部分もあるようでした。でもこの講話の中で今までの生活の中や、瞑想での気付きが多いのでなかなか面白い内容でした。1時間ほどで長いですけどね。

10日間話す事も、書く事も、読む事も何もできない中唯一の楽しみは食事と景色と音を楽しむ事ぐらいでした。

施設からは写真のような人工湖が見えるくらい。そしてたまに鳥がやってきて鳴いているくらいの静かな場所。この眺めは結構好きでした。あとはインド人が下を俯いて歩いてる姿を見て楽しむくらいでしょうか?グループ瞑想終わりにゾロゾロと歩く姿はまるでゾンビのようで笑ってしまいました。そして・・・インド人の中に日本語が書かれたTシャツをきてる人がいて、その書かれた文字も「スポーツクラブ」。彼はきっと何が書かれているのかわからないんだろうけど。。。。そのシャツがこちら!

これは最終的に終わった後の写真なんですけど、「日本語でスポーツクラブって書いてるんだよ!!」と教えてあげたらなぜかくれました。ありがたくいただきました(笑)

まとめ

このコースの中で学んだ、すべてのものは「生まれ、消え去る」という事。瞑想ですべてのものは「生まれ、消え去る」という事を体の感覚をもって体験する事ができます。何かが「生まれた」時に反応せずに観察を続けるとやがて「消え去る」ということに気づきます。この観察を続ける事で無意識の内に自分が「生まれたもの」に「反応」している事に気付きます。これは感情も同じで無意識のうちに様々な物事に対して反応して怒りを生み出してしまっているのです。この事に気づくと観察して平常心を保つという事ができるようになりました。まぁ常にというのは難しいかもしれませんけど。でも今までの人生を見直すいい機会になりました。そしてこれからの心のコントロールも上手くできるような気がします。

なんかまとまってんのかよくわかりませんが・・・気になる方は参加してみるといいと思いますよ。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
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2019/6/12〜23
世界一周:148日目〜159日目(インド:8ヶ国)
<通貨>
インド:ルピー(100円=約66.5ルピー)
<宿泊>
Vipassana Meditation Center – Dhamma Nāgājjuna
公式サイト https://nagajjuna.dhamma.org/
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